孤独死の第一発見者になるとパニック状態になります。自分以外に誰かがいれば心強いですが、一人だと頭が真っ白になります。私も何度か孤独死に遭遇しましたが、救急車を呼ぼうとしたのに誤って100番に電話したことがあります。冷静に対処したつもりでもパニックだったということですね。
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孤独死とは?
内閣府の高齢社会白書では以下のように定義されています。
誰にも看取られることなく亡くなった後に発見される死
引用:内閣府 高齢社会白書
孤独死は若者にも当てはまることがあるものの、連想されるのは65歳以上の高齢者であるケースが多く、「一人暮らしの親が亡くなったらどうしよう...」などと悩みを抱えて、この記事に訪れた方も多いのではないでしょうか?
2065年には平均寿命が男性84歳、女性91歳までになると言われています。
一人暮らしの死亡発見:孤独死の現実
孤独死の第一発見者となる人の構成や発見されるまでの日数を具体的に見ていきましょう。
孤独死の現状はこちらの記事で詳しく解説しています。
孤独死の第一発見者の構成
下の統計資料によると、孤独死の第一発見者になる人物は、親族や友人などの親しい人がなるケースが40%を占めています。親しい人なら尚更パニックになることでしょう。そのため、一人暮らしの方は自分の万が一に出くわす可能性のある親しい人に、自宅で倒れていた場合の対処方法を話しておくとその方の負担を多少軽減できるかもしれません。
孤独死が疑われる兆候として以下のケースがあります。
- 近所の方とあいさつをすることがなくなった。
- 電話をしても連絡がつかない。
- 家に行ってベルを鳴らしたがいる気配がない。
- ポストに郵便物が溜まっている。
- 家賃滞納が続き大家さんが気づく。
また最近では置き配で孤独死が発見された事例があり、こちらの記事で詳しく解説しています。
孤独死の発見までの日数
発見に至るまでの日数は、3日以内が約4割を占めています。
3日以内であれば、遺体が腐敗するまでに至らないため、発見時の衝撃を和らげることができるでしょう。親族や友人などの親しい人のためにも、異変を早く察知してもらうことが大切です。
孤独死を発見した時の流れ
ここで簡単な問題です!もし、皆さんが親族や友人の孤独死を発見したら・・・はじめに何をしますか?
①119番に連絡し救急車を呼ぶ。
②100番に連絡し警察を呼ぶ。
③お部屋の中を探しまわり親族や近親者の連絡先を探し連絡する。
これと言ったマニュアルはありませんが、生死の判断がつかない場合には『①119番に連絡し救急車を呼ぶ』と覚えておくといいでしょう。ただし明らかに遺体が腐敗している場合は、警察への連絡が先になります。
少し余談ですが、119番電話した際に発見場所の住所を聞かれるため、建物の住所を予め確認しておくとスムーズです。(自分の自宅住所以外は把握していないことが多く、場所を聞かれると結構戸惑います。)
その後、救急隊が到着すると蘇生の処置を行った上で死亡の確認をしてくれます。
警察からの事情聴取の流れ
次に、救急隊の対応が終わると事件性がないか確認するために警察が呼ばれます。また、第一発見者になると警察から事情聴取を受け、発見時の状況や関係性などを確認されます。(長時間になることも)
発見時に遺体や荷物に触ったか?と一度事情聴取で聞かれたことがありました。警察によると、自宅等で孤独死を発見した場合には、事件の可能性もあるため遺体や部屋の荷物は片付けず、現場の状態のままで絶対に触らないで欲しいとのことでした。
DNA鑑定による身元確認
一般的には3日で発見されますが、死後1ヶ月以上も発見されなかった場合は、遺体を見ても身元が分からないことがあります。その場合は発見された場所に住んでいる人であるか確かめるために身元確認が行われることを覚えておきましょう。
一般的には身元が分かるまで約1〜3ヶ月ほどかかると言われています。
孤独死を発見した方のトラウマ
なにかの理由で孤独死を発見した場合や家族が腐敗が進んで悲惨な姿で発見された場合にトラウマとして残る場合があります。
フラッシュバックと心のケア
一度トラウマになってしまうと発見時の姿や死臭の感覚などがフラッシュバックして眠れなくなってしまう場合も。
そうなった場合には無理をせず、精神科医療やカウンセリングなどお近くにあるサービスで心のケアを利用されると良いでしょう。
孤独死を発見したらまずは119番を
今回は実際のデータから孤独死について整理を行い、第一発見者になった際に最初にやることと流れについて解説しました。
解説したような兆候が見られた場合は、大家さんや隣人と一緒に行動されると良いでしょう。
孤独死を発見したらまずは119番で救急車を呼ぶ。当たり前のことですが、パニックになると意外と混乱するものです。
孤独死の負担を減らすために、まずは身の回りの整理から始めてみませんか?
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