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実績・事例

2021/10/13

 

実績・事例

【岡部ブログ vol.19】縄伸び

目次

平成17年不動産登記法改正

土地の分筆は1筆の土地を数筆に分ける登記です。
土地の分譲などの時に実施します。
 
平成17年の改正までは、分筆する部分だけを測量して面積を出し、
もとの地積から引いて残りの土地の地積を求めていました。
これを残地求積と呼びます。
残地求積のメリットは、分筆したい部分だけを測量すれば足りるため、
測量に係る手間・期間・費用面において有利でした。
デメリットとしては、分筆して残った方は実際に測量していないため、
誤差がある場合にその誤差が更に濃縮されてしまいます。
そして、平成17年の改正により原則的に残地求積は不可となり、
分筆する場合には1筆全体の測量と筆界確認が必要条件となりました。
これにより地積測量図の精度は格段に高まり、手間も相応にかかるようになりました。

地番

土地に付された番号のことを「地番」と呼びます。
地番は重複することはありませんし、同じ地番を2度使用することもありません。
 
一方、建物の家屋番号は、滅失後に同じ番号が付されることもあります。
最初に地番が付された時は、順次1・2・3・4・5・・・・・・のように
数字だけが地番として決められていますが、これらを分筆する際には、1-1のような表記となります。
 
「-1」の部分を枝番と呼びます。
これは分筆があったことを意味します。
逆に枝番がついていない土地は、地租改正のときから分筆がされていないという事が判ります。
分筆する時にどちらを元地番にするかは、申請人が選ぶことになりますが、
基本的には分筆する方を新地番、残す方を元地番とすることが多いです。

縄伸びとは?

「縄伸び」とは、登記地積が実測よりも小さいことを呼び、その逆を「縄縮み」と呼びます。
 
縄伸び:登記地積 < 実測面積
縄縮み:登記地積 > 実測面積

 
地租改正時代に描かれた筆界は、所有者(農民)自らが縄を使って測量したとされています。
所有権との見合いで年貢を課税されるため、登記上の地積を実際の地積より小さくみせるように
目盛りを伸ばした縄で誤魔化したとのことから「縄伸び」と呼ばれています。
 
わざと誤魔化したのか、測量技術により差が出たのかはさておき、
登記簿の地積と実測地積が乖離するのは、よくあることですので注意が必要です。

縄伸びの可能性のある地番

前述のとおり、地租改正のときに測量した筆は縄伸びの可能性があります。
それは地番を見れば一目瞭然です。
枝番のない地番は新たに測量されていないため当時の地積のままになっている可能性が高いと言えます。

まとめ

・平成17年以降に分筆した土地の地積は正確
・枝番なしの地番は縄伸びの可能性がある
・枝番1の地番も縄伸びの可能性がある

 
 
 
 

記事の担当者

 


代表取締役
 岡部 弘幸 (Hiroyuki Okabe)

 2016年 株式会社BFコンサルティング設立
 得意分野:相続に関する不動産問題、土地評価等
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