2021/06/24
実績・事例
【鈴木ブログ vol.11】思いやり

知的障害のある子どもが、公的補助の申請に必要な、医師の診断を受けた。
「お父さんは男の人です。では、お母さんは?」の質問に元気いっぱいに即答した。
「大好きです!」
作家の柳田邦夫氏が自著「人の痛みを感じる国家」で紹介したエピソードである。
目次
- ○ 親と子ども
親と子ども
両親とは、頭の中で考える前に、無条件に、かけがえのない存在。
子どもの心には、そう映っていた。
私の中学の同窓に、重度の精神発達遅滞の子どもを育てる友がいる。
親子のコミュニケーションが成り立たない事が最大の悩み。それを乗り越えたいと日々葛藤している。
ある日、いつものように、子どもが満面の笑みで、父である自分の顔を撫でまわした。
はっとした。
「息子は、ずっと私に語りかけていたんだ」
言葉は心の窓である。しかし、心を通わせる窓は、言葉だけとは限らない。
心から相手を愛し、信頼していれば、思いは必ず伝わる。
どんな方法でも伝えられる。
子どもたちは、それを教えてくれている。
「思いやり」とは「思いを遣る」。すなわち、思いを相手の心を差し向けることだと、ある哲学者が語っていた。
思いを遠く遣った分だけ、わが心は広がる。
心の窓を大きく開け放って、家庭に職場に地域に、思いやりの風を吹かせて行きたい。
記事の担当者
法人営業部 部長
鈴木 保 (Tamotsu Suzuki)
実務経験:約30年
得意分野:賃貸仲介(オフィス・店舗賃貸)、PM業務
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