BFコンサルティング

PERFORMANCE / CASE

実績・事例

2021/06/08

 

実績・事例

【鈴木ブログ vol.7】小さな幸福な世界

誰でも、一度か二度、現実逃避をしたいと思う事があると思います。
 
陸続きだと追いつかれるきがして、
鉄道だと「♪線路は続くよ何処までも」で、繋がっている気持ちは振り払うことが出来ない気がします。
海上も然りです。
 
残るは空路となります。
飛行機のドアが閉まって「まず、誰も入って来ない」。
離陸して現実と、どんどん距離を伸ばして行きます。

目次

長旅の思い出

さて、限られた日数で(サラリーマンなので長期休暇は取れません。)東京から何処迄行けるか?
 
南米やアフリカは私には身の危険を感じてしまいます。
結果として行ったのはアメリカのマイアミ、キーウェストでした。
 
ニューヨーク迄13時間、国内線でマイアミ迄4時間、
更にセブンマイルブリッジを走るバスで6時間の長旅です。
 
「サザンモストポイント」(アメリカ最南端)で写真をパチリ。
海の向こうはキューバです。
 
そこで自分のことを誰一人知らない至福の時を過ごします。
日本人観光客は居ません。
スパニッシュ系アメリカ人が多く、英語よりもスペイン語が飛び交い
ただでさえ覚束無いトラベル英語しか話せない私ですが、どうにかなるのです。
 
 
日本語を一切話さない日を4日間過ごし、仕事の事は全て頭をよぎる事もなく、素の自分を発見します。
心も体もリフレッシュして帰路途中、マイアミのオーシャンドライブで
歌手のマドンナがオーナーのホテルに1泊します。
翌朝の食糧をコンビニで買って、カフェバーでバドワイザーを飲みながらピザを食べ、
ホテルへ帰りエレベーターに乗ろうとした時、日本を離陸しキーウェスト迄行き、至福の全てのリフレッシュがすっ飛んでしまいました。
 
ここからが本題です。

事件

部屋のカードキー、財布、パスポートを入れたウェストポーチが無いのである。
何処でなくしたか検討もつきません。
 
「絶対に戻ってこない。」
 
との文字(句読点の〇も含む)が頭をよぎりました。
 
ホテルにチェックインした際のパスポートのコピーだけが唯一の身分証でした。
フロリダには日本の領事館はなく、成す術を無くし、首・肩・腰がガチガチに凝ってしまいました。
タクシー代もなく、ホテルの送迎バスを貸し切り(?)警察へ行きました。
 
そこで度肝を抜いたのです。

小さな幸福な世界

警察官とクイントイーストウッド風貌の初老の紳士がテーブルを挟み会話をしていて
何とそのテーブルに、私のウェストポーチがあったのです。
 
コンビニの近くに落ちていたとのこと。
 
中を確認すると紙幣もクレジットカードもパスポートもありました。
 
紳士の背中には後光が輝いていました。
「何かお礼がしたい。食事を御馳走させてくれないか?」と言うと
 
「お礼は要らない、普通の事をしただけ。」との返事。
 
「そうはいかない、貴方は恩人だ。名前と連絡先だけでも教えてほしい。」とお願いすると、
 
紳士は
 
「それでは、一つだけお願いがある。いつしかYOUが誰かの大切にしているものを見つけたら、
持ち主に戻るよう最善の努力をしてほしい。小さな事かもしれないけれど、その小さな一つ一つが繋がれば、
時間が掛かるかもしれないけれど、小さな幸福な世界が生まれる。
YOUとは一期一会かもしれないが、私と一緒に小さな幸せ作りをやってくれないか?」

 
と言って握手を求めてきたのです。
 
 
その右手に私は両手で応えました。
 
それ以来、今日まで、私は4人と小さな幸福作りをしました。
そして明日からも小さな幸福作りをしたいと思っています。

 

 

 

 

記事の担当者

 


 法人営業部 部長
 鈴木 保 (Tamotsu Suzuki)

 実務経験:約30年
 得意分野:賃貸仲介(オフィス・店舗賃貸)、PM業務
 ≫プロフィール詳細